2014年10月5日(日):たそがれ[中標津町郷土館]
今日の天気は、晴れ。
最低気温は上標津での1.7℃で「今季最低」、最高気温は空港での16.0℃で「10月中旬並」。
本日は、釧路市にて藤村久和氏(北海学園大学名誉教授)の講演会『「アイヌの人々に伝承された物語感」-釧路管内を中心にー』を聴講しておりました。
主催:釧路アイヌ文化懇話会
↓講師:藤村久和氏
アイヌ民族の伝承の特徴
①アイヌ民族の伝承には大きく2種類に分類される。
ユーカラ=話口調、 「昔のあるところ~」で始まる。
語り部は、男性のみ。
サコロベ(道東方面の呼称)=語り口調、語りに節がある。自由自在。
語り部、男女双方。
②アイヌ民族は、子や子孫に対して何かあった時の手助けとなるように自分が経験してきたことを歌にたくして残した。中には、病気の治し方について語ったりと、アイヌ民族にっとて親から聞いた話は、薬であり知恵袋としての要素がある。
また、語りの内容の中には、自分が小姑や夫との不満を語ることもあり、自分の慰めにもなっている。
伝承には、
リムリム=日本語でドンドン、ウサギを現す言葉
ラチンラチン=眠りの神様を現す言葉
と、言うように神様を音で表現したりしたという。
*残念ながら以下は割愛させて頂きます。
最後には、藤村氏が実際にアイヌから教わった伝承を実演して頂きました。
いろいろと勉強させて頂きありがとうございました。
~おまけ~
釧路市で訪れた歴史自然遺産!
↓モシリヤチャシ(国指定史跡)
残念なことにフェンスで囲われていたので、
実際に歩きながら防御性構造を見ることができなかった…。
↓岩保木水門上屋(建築年:昭和6(1931)年)
「治水の為に開削された新釧路川と釧路川の分岐点に位置する水門で、釧路川に流れる水量調節が役割であった。(中略)昭和16年以降は「開かずの水門」となった。」
↓釧路湿原国立公園
薄っすらと雌阿寒・雄阿寒岳を眺望することができました。
↓ちょうど夕暮れ時でしたので、多くの方が来られていました!
↓シラルトロ湖
本日のブログは、学芸員のMでした。